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操体の効果・適応症


操体は何に効くのか、と聞かれることがあります。また、世の中には『○○に効く操体法』という本もありますし、『この症状にはこの操法』という本もあります。また、学校では対症療法的(症状疾患別)の治療法を学ぶので、「????」と思うのは当然かもしれません。

出版社に聞いてみたら、読者も『○○に効く!』と書いてある操体の本に興味を持つそうです。

実は、『○○に効く操体』というのは、本来存在しません。それは、操体が『症状疾患にとらわれない』という診方をしているからです。これは、操体が『ボディの歪み』という捉え方をしているためで、ボディの歪みを正せば、二次的にその人が抱えている不調が改善されていく、というものです。

「○○病を治す」という発想ではなく、生活の中のまちがいからおこる歪みを正す、つまり健康の基本を調整することでいろいろな愁訴がよくなってくるのです。

そして、そのボディの歪みを正すのが『きもちよさ』なのです。

私が開業した15年前や、ホームページを立ち上げた12年前は、よく『私の椎間板ヘルニアは治りますか』とか『○○に操体は効きますか?』という問い合わせをいただきましたが、最近は殆どありません。「症状疾患にとらわれず、ボディーの歪みで診る」という操体の考え方が少しずつ浸透しているように思います。

しかし、どこか辛い場合、痛みのある場合、どうしても「今、ここが痛いからここをどうにかして欲しい」と思うのも事実です。操体の専門家は引き出しがありますから、それらを動員して臨みます。

■ご質問も多いので 今までの経験例を挙げてみました。
  • ボディーの歪み(姿勢、脊柱、骨盤)からくる様々な愁訴
  • 痛み(急性の痛み、慢性の痛み、打撲、以前怪我をした場所)例えば腰痛、膝の痛み、膝に水がたまる、正座できない
  • 急性、慢性の腰痛、ムチ打ちの後遺症など(ぎっくり腰、首、腕、肩の痛み、足の痛み、そけい部、股関節周辺の痛み、歩行時の痛みなど)、寝違え
  • 皮膚、アレルギー系のトラブル。喘息、アトピー、帯状疱疹、多発性硬化症、膠原病、リウマチ。橋本敬三先生の書籍には、筋ジストロフィーの患者さん、エリテマトーデス(紅斑性狼瘡)の患者さんを診て、著効をあげたという話も書かれています。
  • こころのいたみ。生きているということは、たまに「痛いなぁ」と思うことも。操体はからだからこころ、こころからからだへのアプローチに最適です
  • 心身症。皮膚へのアプローチは、試みる価値があります
  • 不定愁訴(緩慢な痛み、睡眠障害)。不眠症の方からは改善したというお知らせをよくいただきます。
  • 病院との通院と並行して (操体は、刺激療法ではありませんから大丈夫です。ドクターに勧められてという方もいらっしゃいます)
  • 顎関節のアンバランス(噛み合わせの治療に操体を用いているところもあります)
  • リハビリテーション(怪我、手術後)
  • 声楽、楽器の演奏、スポーツや武道、ダンス、その他からだを使う行為に対するメンテナンスとコンディショニング
  • パフォーマンスの向上
  • 身体のバランス(コンディション)の調整、歪み、アンバランスの調整、からだが固い、など。例えば、顔面のアンバランス、ボディに歪みがあるということは、顔つきなどにも明らかに反映します。
  • あまり書いていいものか分かりませんが、ダイエット。美容と若さのキープ。そう言えば操体をされている諸先輩方、お腹が出ている方はほとんどいません。大抵スリムです。これも操体の効用かもしれません。なお、体重は変わらなくても痩せて見えるようになたという方もおられます。
  • 妊娠時の腰痛、ケアなど(外的刺激ではありません。きもちよさに従って操法をとおしてゆきます。先輩方の経験によると、逆子が正常に戻ったというケースも多々あるそうです)
  • 産後の腰痛
  • 橋本先生の本に、子供ができない女性に「赤ちゃんができたらお赤飯をもっておいで」と言ったところ、本当に持ってくる、という話が載っていました。
    • 私のところにも不妊でお悩みの方が来られたことがありますが、たった一度操体を受けただけで、即妊娠というわけではありません。ある程度の時間が必要です。
  • 乳児、幼児などの健康相談。操体には、ご家族が赤ちゃんやお子さんにしてあげられる操法があります。

 


なお、私もそうなのですが、操体に出会うと、色々な意味で人生が変わります。それは、操体が単なる「治療法」ではなく、『息食動想』を全て網羅した、生き方の指針でもあるからです。

操体は実践哲学とも言えましょう。

Don’t think. Feel. ブルース・リーの有名な映画の台詞の素敵な訳がありました。

『頭で考えるな。皮膚で感じろ』


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